アル:そうですね。あと、私、境界性パーソナリティ障害みたいな感じだったんですけど(笑)、それがぴたっと納まりましたね。

川崎:そうだったんですね。

アル:毒親だったのもあって、見捨てられ不安みたいなのが大きかったんですよ。だから歴代の彼氏に対して、普段はメンヘラっぽくないんだけど、たまに闇落ちする時があって。

闇落ちすると、彼氏が離れていかないかを試すような行動を取ってしまう。「もういい!別れる!」と家を飛び出して、追いかけてきてくれるのを待つみたいなことをやってしまう。

でも結局、面倒くさいから振られるわけですよ。普段は強そうだし、しっかりしてる感じだから、ますます「そんな女だと思わなかった」って振られるんですよね。

そうするとますます見捨てられ不安が強くなり、男に対する不信感や絶望感も強くなって。でも夫は、私がそういう風に面倒くさくなっても「俺は別れる気はない!」といつもキッパリ言ってくれたので。

川崎:すばらしい。

アル:何度かそうしたことがあって「あ、この人は本当に離れていかないんだ」と思ったら、人生で初めて安心したんですよね。それはやっぱり親から与えて貰えなかったので。

どんな時でも受け止めてくれるとか、自分の味方でいてくれる存在に人生で初めて出会ったから。そうしたら本当にすべての病が治ったんです。
http://ninoya.co.jp/ninoya_log/alcohol_lovers/8325

三田。良い(計量)研究とは、100年後に残ってる研究、つまり実態を丁寧に明らかにしていたり、理論を大きく前進させた研究。それは複雑な多変量解析をやっている論文ではなくて、丁寧に記述統計量をみてる論文。構造と変動。究極的には従属変数と独立変数をコーホートで三重クロスで十分なんじゃーないか。

Tuner, Heather A., David Finkelhor, Richard Ormrod, 2006, “The effect of lifetime victimization on the mental health of children and adolescents”, Social Science & Medicine 62: 13-27

研究と料理は似ている。素材が重要。へんなことたくさんやらないでシンプルな手順で。そしてお客さんを意識する。

みんな仲間。